一般企業の人事異動について
人事異動は人の人生を左右する出来事である。
人の尊厳に配慮の無い人事異動は、やる気を失わせてしまう。
たった数年でも仲間と過ごした時間はかけがいの無いものだし、別れはとても寂しい。
自分が上司としてできる事は何か?という事を常々考える。
部下が次のステージへ進める環境は整っているか?
部下が自分の価値を大切にできているか?等である。
優秀な部下は、社内人事で異動となる。
それは、その人自身のキャリアアップを考えた際には当然の事である。
管理職として常々意識している事は、どれだけ優秀な部下が自身の部署に配属されたとしても、その部下の良い部分を潰してしまう事が無いようにする事と、自分自身がそれ以上に2段階は優秀である事を考えて行動している。
人生は人との出会いと別れの連続であり、仕事の関係は必ず別れがある。
ただ、部下が他の部署に配属される事に対して、前向きな気持ちになっていない場合には、全力でその要因を解決する。
会社というものは役割の集合体であり、役割が分からない環境で仕事をする事ほど、本人にとって無意味な時間はない。
役割を果たす為に準備、実行をし、成果を出す事で初めて評価される。
多くの一般社員が、異動となった際に、異動先の責任者の考えを聞こうとしなかったり理解しようとしない事は、組織構造が腐っている事の象徴に思える。
部署ごとに意志があり、ビジョンの共有ができる組織作りを意識したいものだ。