aguidepost’s blog

みちしるべ

組織での役割 成長と失敗 仕事

成果を上げたいと思って仕事をする為には、大前提がある。

特に最近の知識社会においては、尚更必要な考え方だ。

組織で仕事をし、定期的に給料が上がっていたとする。会社が自分に対して評価してくれていると喜べるものではあるが、いつしかその給料の壁にぶつかったり、自分の能力の壁にぶつかり挫折を味わう事も多い。

そのような時には、必ず自分の考えが甘かった事に気づかなければならないと感じる。

まず、会社が給料を上げてくれたという事は、過去の成果に対しての評価であり、今後の期待値を含めた評価でもある。

自分の成功体験から、来年も同じように努力しようと考え、前年と同様に行動をしてしまった結果として、来年は給料が上がらないどころか、会社からの期待値も失い、給料が下がるという現象がおこる。

そのような状況に陥ってしまった会社員を多く見てきたが、共通する事は、

➀自分に対しての評価を過大認識してしまっている事。②未来のやるべき仕事に対しての認識が甘い事。③ライバルが多くなっていくという認識に欠ける事

以上がある。

まず、環境が変わった場合や昇給、昇格をした場合は、自分の仕事が変化するという事を認識し、

「新しい仕事で自分がやるべき事は何なのか?」という事を真剣に考えなければならない。小さな組織でも大きな組織でも、絶えず社会のシステム、周囲の仲間、顧客は知識を得て成長している。自分はその中でやるべき事を正しくする必要があるという事である。資本主義社会の場合、組織で働く以上は、ピラミッド型の賃金序列があるわけで、より豊かな生活を求める際には、この考え方なしでは、平均以上にもなりえない。

自分がなすべき事を正しく集中して行う事でしか、突破口はないだろう。

仕事のキャリアは自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむよう準備したものだけが手に入れられる。

そして、仕事を長くしていけば、自分の後輩、部下、仲間が徐々に増えていく。

組織を率いる際には、組織の大きな枠組みを汲み取り、自分が出来る事を考え、まわりに要求する。そして、「組織、および私があなたに対してどのような貢献の責任をもつべきか」「あなたの期待すべきことは何か」「あなたの知識や能力をもっと活用する道はなにか」と問いかける事で、組織人としての良いコミュニケーションが行える事になる。

自分自身の責任の範囲と周囲の責任の範囲を明確にしない限り、ありとあらゆる自分の時間を犠牲にする事となる。できない事に対しての責任は負うべきではないし、安易に責任を放棄すべきでもない。正しい自分の価値観を身に着けるためにも、日々周囲の状況を観察し、偉大なる賢人の書籍を読み、行動を継続して検証していく勇気を持ち続けることが、組織のピラミッドの上層部への近道であり、個の自立に近づける唯一の方法なのだろうと感じている。

組織人への道を追求すれば、様々な場面で負の感情はついてくる。

そのような時に、自分を律して、正しい判断が出来るかどうかは、日々の習慣化された思考と行動でしかない。

毎日が作業化し退屈である人生はつまらない。

知識を磨く事でしか人間らしい人生は送れないという事を、自分自身の肝に銘じて時間を大切に活用していきたいものだ。